千歳くんはラムネ瓶のなか 5巻 感想
おはようございます、こんにちは、こんばんは
お久しぶりです
この数ヶ月、実況者のペリカン繋がりで知り合った人達とたくさん遊んで充実していました
周りは就活していて大変そうです(小並感)
僕もウマ娘で忙しいです
さて、昨日発売だった千歳くんはラムネ瓶のなかの新刊を夜中に読み終えました
読み終えた後はその余韻がすごくてなかなか寝付けず、更新全然してなかったブログを久しぶりに書きたいと思い立ちました
ネタバレは避けられないと思うので本編をネタバレなしで読みたい人はブラウザバックをお願いします
4巻から7ヶ月ほど経っての発売となった今巻ですが、約400ページの中で大きく話が揺れ動いた巻だったと思います
4巻までで千歳ヒロインレースの出走者が決まり、今巻からどんなバトルが繰り広げられるのかと予想していたのですがその予想は半分正解の半分大ハズレといった感じ
読み進めていくなかで、こんな感じで夏休みのイベントを通して各ヒロインと主人公が色々積み上げていくものだよな、うんうん、なんて思いながら読んでいたのですが...
女バス組2人が千歳の家に夕飯を食べに行って夕飯時に千歳がランダム再生でかけた曲がかりゆし58のオワリはじまりだったというのが最後まで読んだ後だととても印象深いです
完全な余談なのですが、このオワリはじまりという曲、僕が小学五年生のときの担任が好きだった曲で、よく歌わせられていたので今でも歌えます、思い出の曲です
お出かけや花火大会、勉強合宿を通して各ヒロイン、そしてチーム千歳がいつものように、しかしながら今しかできない思い出を作っていく中で勉強合宿が終わって学校に帰って来てからの出来事で全てが一気に崩れ去りました
多分読者も読んでいく中であれだけ匂わされていたから薄々気づいていながらも、それでも今じゃない、もっと後の巻でと思っていた出来事
夕湖の千歳朔への告白でした
チーム千歳の面々だけが集まる場で朔に対しての告白
まだ5巻なのだから告白なんてないだろうという読者の考えはこの物語を作品として見ているから起きる考えであって、キャラクター達はその世界をそれぞれの意思を持って生きているのだと強く感じました
夕湖のセリフ「---私、今から朔に告白しまーっす!!」からの文章は本当にすごい
朔がそれを聞いてすぐには、仲間たちからのいつもみたいな冷やかしを待ったり、上履きのくたびれ具合なんてどうでもいいことに気を向けて目を逸らしたり、でも結局目を逸らせず夕湖を見たときに生じた、なんでという気持ち
一瞬の出来事なのに朔の感情の変化が事細かに描写され、それが手に取るようにわかる
「お願いだ、頼むから。待って、待ってよ夕湖。俺も、ちゃんと向き合おうって決めたんだ。この旅行が終わったら、家に帰ったら、夏休みはまだ残ってるって。置いていかないでくれ。先にひとりで答えを出さないでくれ。もう少し、あとほんの少しだけ----。」
でもこの世界は千歳朔だけで回っているわけじゃない
朔の願いも虚しく夕湖の言葉は続いて、決定的な言葉も発せられてしまう
そこで朔がその場にいる面々の表情を確認し各々の態度の違いを見て朔が気づいた
「背負える荷物には、重量制限がある。出会う人みんなを背中に乗せていたら、いつの日か1番最初に乗っけた大切なものが転がり落ちてしまうかもしれない」
という言葉、これを見て僕は千歳朔は葉山隼人と紙一重だったのだなと思いました
葉山隼人はこの重量制限を八幡という別の背中に分けて背負い切った、けれど千歳朔はどこまでも主人公でヒーローだったのだと
夕湖の告白を断った朔に対して、気丈に振舞おうとして結局涙を見せた夕湖、夕湖に対する想いを朔に預けていた海人の激昴、和希の乾いた声
ああ、もう同じ日々は戻ってこないのだなと、そんな風に思ったときに、朔の家でかかっていたオワリはじまりの歌詞が響いてきます
「もうすぐ今日が終わる やり残したことは無いかい 親友と語り合ったかい 燃えるような恋をしたかい 一生忘れないような 出来事に出会えたかい かけがえのない時間を胸に 刻み込んだかい」
あの場にいなかった夕湖が1番この歌詞のとおりに行動したのはとても皮肉なものだなとつくづく思います
そして、最後のシーン、一人で帰る朔を、真っ先に追いかけて来たのは優空でした
夕湖がヒロインレースにどのように戦線復帰するのか、最後に正妻力を見せた優空が差し切るのかするのか、僕の大好きなバスケ部2人組が追い込みをかけるのか、明日姉が思い出を武器に逃げ切るのか
千歳はどう動くのか
6巻が明日にでも発売してくれないか今から楽しみです
拙い文章でしたが久しぶりに文章を書くのは楽しかったです
それでは
P.S. これが僕の限界